楽天グループの新卒選考は、公式のビジネス職募集要項ではオンライン面接で進むと書かれています。ただし、面接の回数や最終面接の中身までは公式に載っていません。そこでこの記事では、公式に確認できる情報と、就活サイトに公開されている選考体験談を分けて、最終面接の準備に使える材料を整理します。

新卒の就活生に加え、中途で応募する転職者にとっての違いも扱います。体験談は投稿者個人の事例で、コースや職種、年度によって内容が変わる可能性があります。

楽天グループの選考フローと最終面接の位置づけ

新卒(ビジネス職)

楽天グループの新卒採用 ビジネス職募集要項(2026年10月17日時点)には、選考の流れが次のように書かれています。

ステップ 内容
1 Personal Pageに登録
2 Application Formを提出し、Webテストを受検。履修データも提出
3 オンライン面接(面接期間は2〜3か月)
4 内定通知(最短で11月以降)

募集コースは、ビジネス総合コース、FinTechコース、デザインコース、マーケティングコースです。コース別採用では選考ステップが異なる場合がある、面接形式は状況により変わることがある、とも書かれています。TOEICが800点未満の場合に受験を案内されることがあり、内定者は入社前にTOEIC800点(または同等の資格)が必要とされています。

面接の回数は公式に記載がありません。公開されている体験談を見る限り、就活会議の2027年卒ビジネス職の例では「最終面接」と呼ばれる面接があることは確認できます。ただし、そこに至るまでの回数は人によって異なる可能性があります。

エンジニア職は別の募集要項から応募する形です(エンジニア職募集要項)。こちらは2028年入社向けで、選考の詳細は載っていません。

中途

楽天グループ中途採用のFAQには、選考期間は通常2週間から1か月程度、面接は通常、平日の就業時間内に設定されるとあります。面接回数や結果連絡の時期の記載はありません。

回数の参考として、ワンキャリアの選考ステップ(中途)の公開部分には、次の例が並んでいます。

職種 時期 流れ
事業企画・事業統括 2026年4月 1次面接、2次面接、最終面接、内定
法人営業 2026年2月 Webテスト・筆記、1次面接、2次面接、最終面接、内定
経理(財務会計) 2025年7月 Webテスト・筆記、1次面接、最終面接、内定

例の範囲では、最終面接を含めて面接は2〜3回です。職種や時期で異なるため、案内を確認してください。

最終面接の形式(面接官・時間・場所)

新卒(ビジネス総合コース)の最終面接について、就活会議に2027年卒の体験談が2件あります。

項目 例1 例2
実施時期 2026年5月下旬 2026年6月上旬
形式 オンライン、学生1名・面接官1名 オンライン(PC)、学生1名・面接官1名
時間 30分 30分
面接官 部長 役職は非公開(かなり上位の社員と記載)
逆質問 なし 約10分

出典は例1が就活会議の体験記、例2が別の体験記です。どちらも30分、1対1のオンラインですが、逆質問の有無は異なります。2件だけで「最終面接は30分で逆質問あり」「なし」と決めつけず、案内された時間と形式に合わせて準備します。

例1には、時間配分の記録もあります。自己紹介3分、学生時代に力を入れたこと5分、入社後にやりたいこと・貢献できそうなこと5分、将来のキャリアプラン5分、という内容です。投稿者の記憶に基づくもので、同じ構成になる保証はありません。

結果の連絡は、例1ではメールで1週間以内と書かれています。

最終面接で見られること

評価基準は公開されていません。そこで、公式に示されている価値観から、話の材料を選びます。

楽天主義

楽天グループの「楽天主義」のページには、ブランドコンセプトと成功のコンセプトが書かれています。

  • ブランドコンセプト: Empowerment(インターネットで多くの人に機会を与え、公正な社会づくりに貢献する)、品性高潔、用意周到、信念不抜(GET THINGS DONE)、一致団結
  • 成功のコンセプト: 常に改善、常に前進/Professionalismの徹底/仮説→実行→検証→仕組み化/顧客満足の最大化/スピード

体験談の例2には、「楽天に共感するものは」という質問や、GET THINGS DONEにまつわる話題が出ています。楽天主義は公式に明示された価値観であり、自分の経験とどう接続できるかを整理しておく意味があります。

事業の理解

公式の会社概要は、事業領域をインターネットサービス、フィンテック、モバイルとし、70以上のサービスを展開していると説明しています。2025年12月末の従業員数は、連結で29,419名です。

2026年第2四半期の決算発表によると、連結売上収益は6,655億円(前年同期比11.6%増)、Non-GAAP営業利益は420億円でした。セグメント別では、フィンテックのNon-GAAP営業利益が692億円、インターネットサービスが231億円、モバイルが331億円の損失(損失幅は41億円縮小)とされています。モバイルの契約数は2026年6月末で1,075万回線です。

こうした数字を暗記する必要はありません。ただ、志望するコースの事業が、グループの中でどういう位置にあるかを一言で説明できると、志望動機に厚みが出ます。

聞かれた質問の例と答え方

公開されている最終面接の体験談で、質問として確認できたのは次のとおりです。

  • 学生時代に力を入れたこと以外で、中高時代に力を入れたこと(就活会議)
  • 入社後のキャリアプラン(同上)
  • 楽天に共感するもの(就活会議)
  • 入社後に取り組みたいこと(同上)

例2の時間配分には、他社の選考状況、志望動機、失敗や挫折の経験、ストレスを感じやすいか、英語力(TOEICのスコアなど)も含まれていました。ただし、内容は投稿者の記録に基づくもので、全員に聞かれるわけではありません。

「楽天に共感するもの」の組み立て

楽天主義の中から、自分の経験と重なる言葉を1〜2つ選び、具体的なエピソードで裏づけます。

「○○」は自分の実体験に置き換えます。数字や成果は、事実の範囲で入れてください。

「入社後のキャリアプラン」の組み立て

ビジネス総合コースは全部門・全職種に配属される可能性があり、FinTechコースなどは初期配属が確約される、と公式に書かれています。志望するコースの配属の仕組みに合わせて、キャリアプランの言い方を変えます。

中高時代の経験

大学時代以外の経験を聞かれた例があります。ガクチカと同じ題材は避け、別の経験を1つ用意しておくと対応しやすくなります。状況、役割、行動、結果、学びの順にまとめます。

中途の最終面接で違う点

中途は、応募するポジションと組織があらかじめ決まっています。確認できる範囲での違いは次のとおりです。

  • ポジション単位の選考: 新卒エンジニア職のページには、本選考のポジションは職種と組織が決まっていて、内定時に職種が確定するとあります。中途も募集ポジションごとに応募資格が異なると、公式の募集要項ページに書かれています。
  • 面接回数: ワンキャリアの公開部分では2〜3回の例が見られます。
  • 英語: 公式カルチャーのページには、英語の社内公用語化(ENGLISHNIZATION)への言及があります(カルチャー)。応募ポジションで英語がどの程度求められるかは、求人で確認が必要です。
  • 面接の準備: 前職の実績を、応募ポジションの業務と結びつけて説明できるようにします。ワンキャリアの中途最終面接の体験談では、質問の詳細が会員限定の部分に含まれており、確認できた範囲は限られます。

楽天カード・楽天銀行・楽天モバイルの最終面接

検索で一緒に調べられやすい楽天カード、楽天銀行、楽天モバイルについては、各社の選考フローや最終面接の内容を、この記事では確認できていません。この記事で扱っているのは、楽天グループ株式会社の新卒・中途の選考です。

確認できた範囲では、新卒のビジネス職募集にFinTechコースがあり、FinTech事業への初期配属が確約されると書かれています。カードや銀行などの金融事業に関心がある場合は、この選考の対象になる可能性がありますが、各社が個別に採用しているかどうかは、各社の公式採用ページで確認してください。

落ちる人に多いパターン・注意点

不合格の理由を示す公式情報は見つかりませんでした。そのため、特定のパターンが落ちる原因とは言えません。確認できた情報から、注意点を挙げます。

  • 楽天主義への共感を語るときに、言葉だけをなぞる。体験談では「共感するもの」を聞かれた例があり、自分の経験の裏づけがないと説得力が弱くなります。
  • 時間が短い。体験談の最終面接は30分でした。話す内容を絞って、結論から話せるようにします。
  • 英語の要件を見落とす。新卒は、TOEICが800点未満の場合に受験を案内されることがあり、内定者は入社前に800点(または同等)が必要と公式に書かれています。

結果連絡の目安

新卒の結果連絡の時期は、公式には書かれていません。体験談の例1では、最終面接の結果がメールで1週間以内に届いたとされています。個人の事例のため、目安として参考にする程度にとどめます。

新卒のビジネス職の内定通知は、公式では最短で11月以降とされています。

よくある質問

楽天の最終面接は何分ですか

公式には記載がありません。公開されている2027年卒ビジネス総合コースの体験談2件では、いずれも30分でした。

最終面接はオンラインですか

公式は、新卒ビジネス職のオンライン面接を案内しています。体験談の最終面接2件もオンラインでした。ただし、面接形式は状況により変わることがあると公式に書かれています。

最終面接で逆質問はありますか

体験談では、あった例(約10分)となかった例があります。準備はしておき、時間が取れない場合に備えて、最も聞きたい質問を1つ決めておきます。

中途の最終面接は何回目ですか

ワンキャリアの例では、最終面接を含めて2〜3回です。職種や時期で異なります。

楽天カードや楽天銀行の最終面接も同じですか

この記事では確認できていません。各社の公式採用ページで確認してください。

まとめ

  • 楽天グループの新卒ビジネス職の選考は、Webテストと履修データの提出のあと、オンライン面接で進みます。面接回数は公式に記載がありません。
  • 公開されている最終面接の体験談では、オンラインで30分、1対1の例があります。面接官は部長クラスと記載された例があります。
  • 評価基準は非公開ですが、楽天主義の「仮説、実行、検証、仕組み化」「GET THINGS DONE」などを、自分の経験で裏づけて語れるように準備します。
  • 新卒の内定者には、入社前にTOEIC800点(または同等)が必要と公式に書かれています。
  • 中途は、ポジションごとに選考が決まります。最終面接を含めて2〜3回という例が、ワンキャリアで見られます。
  • 楽天カード・楽天銀行・楽天モバイルの選考は、各社の公式採用ページで確認が必要です。