株式会社JTBの新卒採用は、総合職・エリア総合職・個人専門職とコースが分かれ、公式の選考フローも会社・コースごとに内容が違うと案内されています。最終面接の面接官や時間は、公式の採用ページには書かれていません。

この記事では、公式サイトで確認できた27卒の選考フローと中途採用の流れを整理し、公開されている選考体験談にある最終面接の形式・質問・結果連絡の例を、年度とコースつきで紹介します。体験談は個人の投稿で、全員に当てはまるものではありません。

対象は株式会社JTBです。JTB西日本やJTBベネフィットなどのグループ会社は別法人のため扱いません。同じ旅行・交通業界では日本航空の最終面接も整理しています。

JTBの選考フローと最終面接の位置づけ

新卒:公式の27卒フロー

JTBグループの採用サイトの選考フロー(27卒向け。ページには募集終了と記載)では、次の順で進みます。

順番 内容
1 Club JTBに登録
2 エントリーする会社を選ぶ(複数社の併願が可能)
3 エントリーシートの提出(グループ共通ES、顔写真、応募会社のES)
4 適性検査の受検(約70〜90分、受検は1回限り)

ここまででエントリー完了となり、以降の選考の案内はマイページで順次行われると書かれています。

「選考内容は会社・コースによって異なる」と明記されており、面接の回数や最終面接の位置づけは、確認したページに書かれていませんでした。エントリー期間は第1クールが2026年3月1日〜3月26日、第2クールが4月22日〜6月11日、第3クールが7月1日〜7月24日でした。2026年10月29日の確認時点では、同じページに28卒向けのマイページ「Club JTB 2028」へのリンクはあるものの、28卒の選考フローや日程は載っていませんでした。時期や手順は公式サイトで最新のものを見てください。

AI面接

同じ選考フローのページには、STEP.4(適性検査の受検)の欄に、「(株)JTBのみ」多角的な評価のためにAI面接を実施し、詳細はES提出後に案内されると書かれています。AI面接が合否にどう使われるかまでは、確認したページに記載がありません。

コース

株式会社JTBの新卒募集要項(27卒)では、コースが次のように分かれています。

  • 総合職:法人コースとデジタルコース。法人コースは転居を伴う全国異動があり、海外拠点への出向もあるとされています。
  • エリア総合職:法人コース・個人コースがあり、それぞれエリア内で転居を伴う異動があるものと、転居なしのものに分かれます。
  • 個人専門職:店頭営業やリモート販売などの個人向けビジネスで、全国転居あり、エリア内転居あり、転居なしの3区分です。

職種の併願はできないとされています。最終面接の質問は、志望するコースの働き方(異動の範囲など)と結びつけて考えると整理しやすくなります。

体験談にある選考の流れ

公式のフローには面接の段階が書かれていないため、体験談を見ます。ワンキャリアの26卒総合職の内定体験談では、ES、WEBテスト、一次面接(2025年2月下旬)、最終面接(2025年3月下旬)、内定の順に並んでいます。ワンキャリアの企業ページは「JTBグループ」の表記で、法人名までは確認できません。年度やコース、時期によって流れが変わる可能性があるため、自分の応募区分の案内を優先してください。

最終面接の形式:体験談にある面接官・時間・場所

就活会議には株式会社JTBとして投稿された体験談があります。最終面接の記載がある例を、投稿の内容どおりに並べます。

年度・コース 時期 形式・場所 面接官 時間 結果
26卒・総合職 2025年6月中旬 オンライン 5名(肩書不明) 30分 落選
27卒・総合職 2026年4月下旬 対面(大阪) 2名(肩書不明) 30分 内定入社
27卒・エリア総合職 2026年3月上旬 対面(投稿の場所は堂島ビル) 2名(肩書は投稿者の推測) 20分 内定
27卒・エリア総合職 2026年5月下旬 対面(投稿の場所は天王洲JTBビル) 2名(肩書不明) 30分 落選

出典:26卒総合職、27卒総合職、27卒エリア総合職(3月)、27卒エリア総合職(5月)

同じ就活会議には、27卒総合職で「3次面接」として投稿された例もあります(該当の投稿、落選)。この投稿では、1次面接(2026年3月下旬)が録画形式のAI面接、2次面接(4月中旬)が法人営業部の面接官1名、3次面接(4月下旬)がオンラインで営業部長1名、いずれも20分でした。最終面接と書かれた投稿ではないため上の表には入れていません。1例だけの記録です。

ワンキャリアには、26卒総合職の最終面接として次の2例があります。

  • 2025年3月中旬:東京オフィスで、年次の高い現場社員1名と人事部長の計2名、45分程度(投稿)。
  • 2025年3月下旬:東京オフィスで、管理職2名、1時間(投稿)。

ここから分かるのは、年度・コース・時期によって、オンラインと対面、面接官の人数、時間がそれぞれ違う例があるということです。時間は20分から1時間まで幅があり、「最終面接はこの形式」とは言えません。案内メールやマイページで形式を確認してください。服装は、公式の採用FAQに「原則、指定はございません」とあり、迷う場合はスーツが勧められています。

最終面接で見られること:CHROメッセージと長期ビジョンから

体験談の質問は志望理由や将来像が中心で、最終面接で何を評価しているかを公式が示しているわけではありません。ここでは、志望理由を組み立てる材料として公式情報を挙げます。

  • JTBグループのCHROが示す人財像:グループ採用サイトのCHROメッセージでは、創立以来「交流」を通じて顧客に寄り添ってきたこと、社員が自ら考え、努力し、成長し続ける「自律創造型人財」を重視することが書かれています。
  • 長期ビジョン:2026年1月15日に発表された長期ビジョン「OPEN FRONTIER 2035」は、「交流創造Intelligence」を企業競争力の中核に据え、事業をGlobal Tourist Solution、Global Business Solution、Global Area Solution、Global Tourism Intelligenceの4区分で示しています。2035年度に「グローバル:日本」を50%:50%にする目標も掲げています(トラベルボイスの報道)。

法人コースを志望するなら法人・自治体向けの事業、個人コースなら個人旅行の領域など、自分の志望コースが上の区分のどこに当たるかを説明できると、「なぜ旅行業界の中でJTBか」に具体性が出ます。

体験談にある質問と答え方

公開されている選考体験談では、次のような質問がありました(年度・コースは各投稿のもの)。

年度・コース 質問の例
26卒・総合職(2025年6月中旬) アジアパシフィックとは何か、将来どうなりたいか
27卒・総合職(2026年4月下旬) 学生時代に頑張ったこと、ほかにしてきた課外活動
27卒・エリア総合職(2026年3月上旬) なぜ旅行業界の中でJTBを志望するか、入社後にどのような仕事を実現したいか
27卒・エリア総合職(2026年5月下旬) 「人々の心と体の活力と健康」という概念を希望部署でどう表現するか、今注目していること
26卒・総合職(ワンキャリア・JTBグループ表記、2025年3月中旬) 海外勤務への印象、マーケティング事業への関心、志望理由、配属希望とその理由、顧客と意見が対立したときの対処、逆質問
26卒・総合職(ワンキャリア・JTBグループ表記、2025年3月下旬) 学生時代に力を入れたことの深掘り、志望動機、産官学のどの分野に関心があるか、他社の選考状況、逆質問

投稿者の感想には、質問が次々に来るので端的に答える必要があった、事業理解を細かく確認されたので他の事業も調べておけばよかった、という趣旨のものがあります(ワンキャリア・26卒総合職、2025年3月中旬の投稿)。質問内容は年度・面接官で変わるため、この表にない質問も出る前提で準備します。

「なぜ旅行業界の中でJTBか」の組み立て

答えは、旅行業界への関心、JTBを選ぶ理由、入社後にやりたい仕事の順に並べると伝わりやすくなります。

配属・異動を聞かれたとき

体験談には配属希望とその理由を聞かれた例があります。コースによって転居を伴う異動の範囲が違うため、自分が選んだコースの働き方を理解したうえで、どの仕事に就きたいかを話せるようにしておきます。

逆質問

逆質問を求められた投稿は複数ありますが、なかった投稿(27卒総合職、2026年4月下旬)もあります。ある27卒エリア総合職の投稿者は、長く働き続けている要因を尋ねていました。質問を用意しておくと、時間が空いたときに困りません。

中途採用の最終選考

株式会社JTBのキャリア採用ページで確認できた内容です。

項目 内容
流れ 書類選考、1次面接(オンライン)、最終選考(原則対面)、オファー面談(原則対面)、入社
期間 書類選考から内定まで約1か月とされている
入社時期 毎月1日付での入社が可能
応募区分 キャリア求人は応募時点の年度終了時に27歳以上、第二新卒求人は26歳まで
募集 ポジション別に通年で募集。業界・業種が未経験でも応募可
求める人財 交流創造事業を通じて顧客や事業パートナーをつなぎ、共創で社会課題の解決に貢献できる人財

最終選考の面接官や時間、質問は、確認した公式ページに書かれていません。中途の最終面接の体験談も、株式会社JTBのものとして内容を確認できたものはありませんでした。応募するポジションの募集内容にある業務と、これまでの実績を結びつけて説明できるようにしておくのが現実的です。

結果連絡の時期:体験談の例と確認の仕方

公式の採用ページには、最終面接後の結果連絡の時期の記載を確認できませんでした。体験談では次のような例があります。

  • 就活会議の4例:連絡方法は電話の例とメールの例があり、通知期間の欄は「1週間以内」または「1週間以上」でした(27卒総合職は電話・1週間以上、27卒エリア総合職の3月上旬は電話・1週間以上、5月下旬はメール・1週間以上、26卒総合職はメール・1週間以内)。
  • ワンキャリアの26卒総合職:電話で2週間以内の例と、メールで1週間以内の例。

連絡の方法も時期も一定ではなく、連絡が遅いことや電話かメールかで合否は判断できません。公式の選考フローでは選考の案内がマイページで順次行われるとあるため、まずマイページと登録メールを確認します。目安の時期が案内されていない場合は、採用担当へ問い合わせるのが確実です。

最終面接前に見直したい点

不合格になった人の傾向を調べた公開データはありません。ここでは、体験談の質問から見直しやすい点を挙げます。

  • 志望理由が旅行業界一般になっていないか:体験談には、なぜ旅行業界の中でJTBか、という質問があります。他社との違いを、JTBの事業(法人・地域・個人)に結びつけて言えるか確認します。
  • コースの働き方を説明できるか:総合職は全国異動と海外出向があり得る、エリア総合職は選んだエリア内、個人専門職は店頭などの個人向け、と区分が違います。選んだコースを選んだ理由を答えられるようにします。
  • 事業全体を調べたか:体験談には、事業理解を細かく確認された感想があります。長期ビジョンの4区分のうち、志望する領域の周辺も確認します。
  • 短い時間で答える練習をしたか:20分や30分の例があります。自己紹介は1〜2分、志望動機は1分程度で話せるようにし、深掘りには具体例で答えます。
  • 他社の選考状況への答えを決めたか:体験談に質問があります。正直に、かつJTBへの志望度が伝わる言い方を用意します。

よくある質問

最終面接の通過率や倍率は公表されていますか。

確認できる公表値はありません。公式の採用ページと、確認した体験談サイトに、最終面接の通過率・倍率の記載を見つけられませんでした。数字を見かけても出典を確かめてください。

面接は何回ありますか。

新卒は、確認した公式の27卒フローに面接回数の記載がありません。体験談では、一次面接と最終面接の例、AI面接・2次面接・3次面接と進んだ例があり、年度やコースで違います。中途(キャリア採用)は、公式に1次面接と最終選考の2回、そのあとにオファー面談と書かれています。

JTBのAI面接は最終面接と関係しますか。

公式の27卒フローでは、STEP.4(適性検査の受検)の欄に、AI面接を「(株)JTBのみ」実施すると書かれ、詳細はES提出後に案内されます。最終面接との関係は、確認したページに記載がありません。27卒総合職の体験談には、1次面接が録画形式のAI面接だった例が1件あります。

最終面接で転勤について聞かれますか。

公式の募集要項にはコースごとの異動範囲が書かれています。確認した最終面接の体験談では、配属希望とその理由を聞かれた例はありましたが、転勤を直接聞かれた記載は確認できませんでした。コースの働き方を理解したうえで答えられるようにしておけば足ります。

まとめ

  • 公式の27卒フローはES提出と適性検査までで、(株)JTBのみAI面接を実施すると注記がある。面接の回数や最終面接の記載はない。28卒のフローは確認時点で未掲載。
  • 体験談の最終面接は、オンラインと対面、面接官2〜5名、20分〜1時間と幅がある(45分・1時間の例はJTBグループ表記の投稿)。年度・コースを確認して参考にする。
  • 質問は志望理由、将来像、学生時代の経験の深掘り、配属希望などがあった。JTBの事業と志望コースに結びつけて答える。
  • 結果連絡は電話・メール、1週間以内〜2週間以内の例がある。公式に時期の記載はなく、マイページで確認する。
  • 中途は、公式に1次面接(オンライン)と最終選考(原則対面)の2回が示されている。