最終面接を受けた後に「もう一度面接させてほしい」と連絡が来ると、不合格の前触れではないかと不安になるのは自然なことです。ただ、この連絡だけで合否を判断することはできません。考えられる理由はいくつかあり、連絡の目的を確認してから準備すれば十分に対応できます。

この記事で扱うのは、再度の連絡を受けたらまず確認したいこと、考えられる理由、目的に合わせた準備、合格率についてよくある疑問です。新卒・中途どちらにも共通する内容として扱い、違いが確認できた部分だけ区別して書きます。なお、企業によっては選考自体が最初から2回しかなく、その2回目が「最終面接」と呼ばれているケースもあります。これは本記事が扱う「受けた後の再連絡」とは別の状況のため、取り上げません。

最終面接の後にもう一度呼ばれたら、まず確認したいこと

連絡を受けたら、最初に自分のケースがどちらに当たるかを確認します。最終面接だと思っていた面接を終えた後に、別の日でもう一度面接の案内が来たのか。それとも、そもそも選考の回数が2回しかなく、1回目の面接の次が「最終面接」として設定されていたのか。前者がこの記事の対象で、後者は別の状況です。

判断の目安は次の2点です。応募の時点で募集要項に「選考は2回」と明記されていた場合、または1次面接の案内時点で「次が最終です」と伝えられていた場合は、後者(面接が元から2回の企業)に当たります。1次・2次・最終と複数回の面接を経て、最終面接のつもりで臨んだあとに別日程の案内が来た場合は、この記事で扱う「もう一度呼ばれた」ケースに該当します。

次に、案内の文面だけで「選考」か「面談」かを決めつけないことです。「面談」という言葉が使われていても、実質的には選考の一部として評価される場合があります。逆に「もう一度面接」と書かれていても、内定前提の条件確認であることもあります。言葉の使い方だけでは判別できません。不安であれば、採用担当者や利用しているエージェントに、当日の位置づけと準備しておくことを尋ねてもかまいません。

転職でエージェントを利用しているなら、企業へ直接聞く前に、まず担当者へ経緯を伝えておくと、先方から企業側に確認を取ってもらえることがあります。担当者経由のほうが聞きにくい内容も確認しやすく、自分から直接問い合わせるより心理的な負担も小さくなります。

目的を尋ねても、「詳細は当日お伝えします」といった返答で終わることもあります。その場合は、次の見出しで扱う「1回目の振り返り」を中心に準備を進めれば、どの理由であっても対応できる土台になります。無理に理由を聞き出そうとして、同じ内容を何度も問い合わせる必要はありません。

選考か面談かの一般的な見分け方や、人事が同席する面談の目的については、最終面接の人事面談とはで詳しく扱っています。

もう一度呼ばれる主な理由

確認できた範囲では、最終面接の後にもう一度呼ばれる理由として、大きく2つのパターンがあります。

1つ目は、内定を出すかどうかの判断に迷っているケースです。pote-chilの体験談では、最終面接で人柄や技術面の評価は高かったものの、志望度のアピールが不足していたと判断され、再度の面接が設定された例が紹介されています。これは一つの体験談であり、同じ経緯が誰にでも当てはまるとは限りません。あくまで「評価は悪くなくても、決め手が足りないと判断されれば再度の面接が設定されることがある」という一例として参考にします。

2つ目は、一度不採用の通知を受けた後、辞退者の発生や欠員などの事情で、あらためて面接の連絡が来るケースです。Geeklyの記事では、内定者の辞退や急な欠員が発生した企業が、過去の応募者に再度連絡を取る例を紹介しています。連絡のタイミングは面接から数ヶ月後になることもあり、最終面接の直後に別日程を案内される1つ目のケースとは時系列が異なる点に注意が必要です。

このほか、配属先やポジションの検討が理由になる可能性もゼロではないため、念頭に置いておきます。

新卒・中途のどちらであっても、この2つのパターンが起こる可能性自体は変わりません。ただし中途採用では、配属予定だった部署の事情が変わりやすいこともあります。連絡が来た際に「配属の話かもしれない」という可能性も念頭に置いておくと、問い合わせの文面を考えやすくなります。

確認した目的に合わせて、当日までに準備すること

連絡の目的が分かった場合は、その内容に応じて準備します。目的がはっきりしない場合でも、次の点は共通して見直しておくと役立ちます。

  • 1回目の面接で聞かれた質問と、自分がどう答えたかの振り返り。答えに詰まった質問や深掘りされた質問は、同じ内容を再度聞かれる可能性を想定して整理します。
  • 判断待ちの連絡だと分かっている場合は、1回目で志望度の伝え方が弱かったかもしれないという前提に立ちます。志望理由や入社後にやりたいことを、より具体的な言葉で話せるようにしておきましょう。
  • 欠員対応などで再度連絡が来た場合は、面接からの期間が空いていることもあります。企業研究や志望理由の内容が古くなっていないか、あらためて確認が必要です。
  • 新しい逆質問を1つ用意しておきます。1回目と同じ質問を繰り返すより、1回目のやり取りを踏まえた質問のほうが、準備してきたという印象につながります。逆質問の具体例は最終面接の逆質問・最後に一言で扱っています。
  • 1回目と面接官が変わる、あるいは同席者が増えると案内された場合は、話す内容自体は変えなくてもかまいません。初めて聞く相手にも伝わるよう、順番や長さだけ整えておくと話しやすくなります。

目的に応じて準備の重点を整理すると、次のようになります。

連絡の目的 準備の重点
内定の判断に迷っている 志望理由・入社後にやりたいことを、1回目より具体的な言葉で説明できるようにする
不採用通知後の欠員対応 面接からの期間が空いていないか確認し、企業研究・志望理由の内容を最新の状態に更新する
目的がはっきりしない 1回目の質問と回答をすべて振り返り、答えに詰まった部分を重点的に整理する

目的が分からないまま当日を迎える場合は、表の「目的がはっきりしない」の対応を基本にします。面接の冒頭で担当者から説明があれば、その場で準備の方向を切り替えましょう。

日程調整の返信やお礼メールの基本的なマナーは、通常の面接と同じです。前日から当日にかけての準備や心構えについては、最終面接の心構えにまとめています。

よくある質問

最終面接2回目は不合格のサインですか? それだけでは判断できません。詳しい理由は「もう一度呼ばれる主な理由」を参照してください。

もう一度呼ばれた場合の合格率は分かりますか? 「最終面接後に再度呼ばれた場合」に限定した、出典の明示された合格率データは見つかっていません。数字で判断せず、連絡の目的を確認したうえで準備を進めるのが現実的です。

2回目を辞退してもいいですか? 辞退することはできます。ただし、判断に迷っている状況で呼ばれている可能性もあるため、辞退する前に一度、連絡の目的を確認してから決めても遅くはありません。他社の選考状況などから早めの決断が必要な場合は、その事情を伝えたうえで判断を伝えれば失礼にはなりません。辞退を伝える際は、日程の都合ではなく意思決定であることが分かるよう理由を簡潔に添えます。たとえば「他社の選考を進める決断をいたしました」のように伝えると、やり取りがスムーズになります。

確認した目的によって、準備は変わりますか? 変わります。詳しくは「確認した目的に合わせて、当日までに準備すること」を参照してください。

2回目の後、結果はいつ来ますか? 2回目の面接だからといって、結果連絡が特別早くなるとは限りません。結果を待つ間の目安や、連絡が来ないときの問い合わせ方は、最終面接から1週間・2週間連絡がないときを確認してください。

まとめ

  • 最終面接を受けた後にもう一度呼ばれただけでは、合格・不合格は判断できません。
  • 考えられる理由として、内定の判断に迷っているケースと、一度不採用になった後に欠員などの事情で再度連絡が来るケースがあります。
  • 案内の文面が「面接」か「面談」かだけで選考か判断せず、不安なら採用担当者に目的を確認してかまいません。
  • 準備は、1回目の回答の振り返りを土台に、確認した目的に応じて重点を調整します。
  • 関連する内容は次の記事もあわせて確認してください。選考か面談かの判断は人事面談とはで扱っています。逆質問や最後の一言は逆質問・最後に一言、前日からの心構えは最終面接の心構え、結果待ちの対応は1週間・2週間連絡がないときが参考になります。